瞑想

はじめに・・・

 ”瞑想”と聞くと、”宗教的なもの”、あるいは”特殊なことをする近寄らない方がいい人たちの世界”というイメージを連想する人は多いかもしれない。だが、宗教とは無関係なのはもちろんだし、特殊なことをするわけでももちろんない。瞑想を取り入れている人もたくさんいて、スティーブ・ジョブズ、ビル・ゲイツ、ジョジ・ハリスン、ポール・マッカートニー、スティング、クリント・イーストウッド、デビッド・リンチ、イチロー、ジョコビッチ、タイガー・ウッズなどそうそうたる人たちがいる。私が好きなロックバンド”イエス”のギタリストであるスティーブ・ハウもライブの直前では瞑想を実践しているそうだ。
 瞑想について私の考えをまとめておく。これを読まれた方の中には「瞑想はもっと深いものだ」と批判する方もいるかもしれないことを承知で、少し長い文章になるがここに書いておくことにする。

ひつじを数える・・・

 眠れない時には、”ひつじが1匹、ひつじが2匹・・・”と数えると眠れるという話がある。瞑想とはつまりひつじを数えることと同じだと私は考えている。ひつじを数えることの有効性は諸説あるようだが、ここでいうひつじを数えるということは、”余計なことを考えるのはやめる”ということにポイントがある。余計なことを考えなければ自分のポテンシャルを最大に発揮することができるだろうということは、簡単に想像ができる。例えば大勢の前で何かしなくちゃいけない(ピアノを弾くとか、プレゼンとか、、、)とき、”失敗したらどうしよう”と考えるから緊張して失敗するわけで、その”失敗したらどうしよう”というのが余計な考えというわけだ。余計なことを考えずに自分のやるべきことに集中すれば自ずと結果がついていくる、それが瞑想だと私は考える。ひつじを数えることは宗教とは何の関係もないことだし、余計なことを考えないようにするということは特殊なことでも何でもないということがわかると思う。

”悟り”、”内を見つめる”、”無の境地”・・・

 瞑想が語られるとき、”悟り”、”内を見つめる”、”無の境地”などの言葉が使われる。どの言葉も字面が怖い。いっちゃってるひとみたいな。。。でもそれってもっと簡単に言えば余計なことを考えない時間ということではないだろうか。何かに夢中になっているといつの間にか時間が経過していたということがあるが、それと同じだ。

音楽・・・

 私は瞑想用の音楽を作ることが多い。瞑想には必ずしも音楽が必要ではないが、音が何もないところで、”さあ、余計なことを考えるのはやめましょう”といわれてもなかなかすぐにそれを実践できる人は少ない。それより、気をてらわない音楽を流しておくことで、余計な考えを遮断しやすい環境を作ることができるのに加えて、自分がやるべきことに没入しやすくなる効果がある。ある意味、ひつじを数える代わりのようなものとも言えるが、音楽の場合は”外界からの刺激”をシャットダウンしてさらに没入感が増すと思う。外界からの刺激というのは、直接的には周囲の音(外を通過する車の音、飛行機の音)といえるが、いいことも悪いことも含めたその日や過去の出来事を思い返す思考や、明日や将来のことを危惧する思考のことを言う。音楽に適度に(”気をてらわない”がここで重要)身を任せることことで得られる没入感は映画と音楽の関係にも共通する。

宗教は瞑想を道具として利用しているのであって、