Works

　歌詞（言葉）のない音楽ほどイメージが広がる音楽は他にありません。“あなた”、“私”、“うれしい”、“愛”などの言葉を伴わない音楽では、メロディ、ハーモニー、サウンドが何を語るかは聴く人によってさまざまに変化するのです。私には、聴く人によってイメージがさらに自由に広がってゆく、歌詞のない音楽が魅力的でなりません。

　音楽は時間芸術だとよく言われます。そもそも音楽には、言葉を伴わなくても緊張感を出したいときはメロディを高くしたり急激な転調をしたり（弛緩はその反対）といったように、緊張と弛緩の仕組みが備わっています。緊張ばかりでは音楽にはなりませんし、弛緩ばかりでもだめです。

　このアルバムに収められた７曲はいずれも、メロディの中に、ハーモニーの中に、そしてサウンドの中に“少しの緊張”と“長い弛緩”が繰り返し表れるように作りました。それは、息を吸う時よりも長い時間をかけて息を吐く呼吸法にも通じるでしょう。ですからこれらの歌詞のない音楽は、聴いてくださっている方ご自身の一番心地よい場所を思い思いにイメージする環境作りの一助となった時にはじめて完成するのだと思います。緊張が続く日々の中において、このCDの曲を聴きながら心と身体の弛緩の時間を持っていただけたとしたら、とてもうれしいです。

　このアルバムは、私たちの体を常にパトロールしてくれている免疫システムをイメージした、自然音を含むオリジナル曲(全8曲)で構成されています。 

付属のブックレットには、免疫学の第一人者である奥村 康先生監修のもと、「免疫のしくみ」や「免疫力を高める習慣」など、免疫力を高めるために大事なポイントを盛り込みました。 モニターによる試聴実験では、音楽による免疫機能改善、リラックス効果が実証されました。

風のゆらぎを感じながら、森の中で深呼吸しているような解放感と、ポカポカと温かい日だまりの中にいるような安心感のあるメロディー…、小鳥のさえずりやせせらぎなど大自然を想起させるような音源をベースにした、耳にも心にも心地いい感覚が味わえる音楽です。 

仕事や家事、勉強などの休憩時間や1日の疲れを癒したい夜などに聴いて気持ちをリセットしてください。

★日比谷線車内のBGMに採用されました★ 
日比谷線13000系車内で2018年1月29日(月)から快適な車内空間を演出することを目的として、日中時間帯の一部運行でBGM放送を試行運用。 
この車内BGMとして、こちらのアルバムから「朝空を開いて」「そよぐ緑」「陽を浴びて」などが採用されました。